「アクアリウムとは困難の連続である」カテゴリーアーカイブ

カビキラーにご用心

熱帯魚の水槽の生物がほぼ全滅してしまった。ある日突然に。まって? なんで? それぞれ百回くらいは言った気がする。

エアコン、温度、水温に問題なし。水の汚れも、最近継ぎ水ばかりになっていたが、とりわけ汚れているわけでもない。中水槽(25cm)と小水槽(15cm) で全滅しているのは中水槽のみ。病気は疑ったが、ボララス、ヌマエビ、オトシンすべてが死ぬのは考えにくい。酸素不足による酸欠も疑った。しかし死体にエラが開いた様子はなく、CO2機器の故障による供給過多の線も消える。

本当にわからなかった。誰かが侵入して毒物でも混入させたのだろうか? しかしわずかだが生き残っているものもいる。水質におかしいところはない。

この読者はタイトルで理由がわかっているだろうが、結論に気づくまで少々の時間を要した。カビキラーは商品名だったはずなので、便宜上伝わりやすいカビキラーの名称を使用しているが、カビキラーという商品が悪いわけではない。カビ取り作業全般に言える基本事項だ。

加湿器のユニットが汚れたのでバスタブ内で塩素消毒をしたのだ。それを朝のうちにやって、帰宅して回収したわけなのだが、その日は多忙で餌をやるのを抜きにしてしまっていたので、すぐに異変に気づけなかったのだ。自分の部屋は一般的なワンルームアパートなのだが、換気が不十分だったのだろう。部屋に塩素ガスが流れ出して、エアーポンプ(底面ろ過器)がガスを吸い込み、全滅に至ってしまったのだ。塩素なら、しばらく経ってから証拠が消えるのも納得できる。すべての合点が行った。小水槽にエアーポンプはついていないので、ガスが溶け込んだのは間違いない。

以前にも何度か、カビ取りをしたくらいしか行動に思い当たりがないと思っていたが、これほどまでに強力だとは想像していなかった。何度もあったハムスターの不審死もこれが理由だったのかもしれない。

たかがカビ取り、されどカビ取り。十分な換気をして、気をつけて行わなければと強く誓うのだった。

いましがた、床に置いた小さなパキラが急速に枯れていることも発見した。これも塩素被害かもしれない。自分の浅はかさに腹が立った。